訪問者は3秒以内に、そのページが自分に必要かどうかを判断します。
ファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)で掴めなければ、その下に何を書いていても読まれません。
LPの成果は、ここでほぼ決まります。
直帰率が高いLPは、ボディやクロージングではなく、まずここを疑ってください。
この記事の要点
- 判断されるのは3秒。伝えるべきは「あなた向けです」の1点
- 型は2つ。問題提起型と理想提示型を商材で使い分ける
- 広告文とファーストビューがつながっていないのが最も多い失敗
1. ファーストビューの役割

図1:商材のタイプで、掴み方を変える。
ファーストビューが果たすべき役割は1つだけです。
「これは自分に関係がある」と思わせること。
商品の魅力を全部伝えようとして情報を詰め込むと、逆に何のページか分からなくなります。
判断されるのは3秒。
読ませるのではなく、認識させる場所です。
2. 型1:問題提起型
悩みを解決するタイプの商材で使います。
美容、健康食品、ITツール、コンサルティングなど、「困っている状態」から入る商材です。
構造
“` 【悩みの言語化】 → 【解決できるという提示】 “`
たとえば「毎朝のメイク時間、15分短縮できます」「請求書の作成に、まだ2時間かけていますか」といった形です。
効かせるコツ
- 本人が使っている言葉で書く。 業界用語ではなく、検索窓に打ち込む言葉
- 悩みを具体的にする。 「肌の悩み」ではなく「夕方になると崩れるファンデーション」
- 責めない。 「まだ〜していませんか」は使い方を誤ると不快感を与えます
3. 型2:理想の提示型
憧れの状態を実現するタイプの商材で使います。
スイーツ、家具、ファッション、旅行など、「なりたい状態」から入る商材です。
構造
“` 【理想の状態を見せる】 → 【それが手に入ると示す】 “`
この型では、ビジュアルが主役になります。
文章で説明するより、写真で状態を見せるほうが速く伝わります。
効かせるコツ
- 使用シーンを見せる。 商品単体ではなく、生活の中にある状態
- 文字量を減らす。 ビジュアルの邪魔をしない
- 世界観を統一する。 色数を絞り、トーンを揃える
4. 必ず入れる5要素
型に関わらず、次の5つは入れてください。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| キャッチコピー | 誰向けか・何が得られるかを1行で |
| サブコピー | キャッチを補足し、具体性を足す |
| メインビジュアル | 状態を一瞬で伝える |
| 信頼の要素 | 実績数字・受賞・掲載メディアなど |
| CTA(行動ボタン) | ファーストビュー内にも1つ置く |
5つ目を忘れないでください。
すでに検討が進んでいる訪問者は、下までスクロールせずに申し込みたいと考えています。
ファーストビュー内にボタンがないと、その層を取りこぼします。
5. やりがちな失敗
最も多いのは、広告文とファーストビューがつながっていないことです。
「料金」で検索した人を、料金の記載がないページに送る。
広告文で「初月無料」と書いたのに、LPのファーストビューにその表記がない。
この不一致は、直帰率だけでなくGoogle広告の品質スコアにも影響します。
そのほかによく見られる失敗は次のとおりです。
- キャッチコピーが会社目線 — 「業界No.1の技術力」より「〇〇が3分で終わります」
- 情報を詰め込みすぎ — 3秒で読めない量になっている
- スマートフォンで見切れる — PCデザインを縮小しただけで、ボタンが画面外にある
- 画像が重く、表示が遅い — 読み込みが終わる前に離脱される
- 何のサービスか分からない — 抽象的な言葉だけで、具体が書かれていない
スマートフォンでの見え方は、必ず実機で確認してください。
LPの流入の多くはスマートフォンです。
6. 改善の進め方
ファーストビューはA/Bテストの効果が最も出やすい箇所です。
変更範囲が小さいわりに、成果への影響が大きいためです。
改善する順番は次のとおりです。
- キャッチコピー — 最も影響が大きい。訴求軸そのものを変える
- メインビジュアル — 人物あり/なし、商品単体/使用シーン
- CTAの文言 — 「申し込む」より「無料で試す」
- 色・レイアウト — 影響は小さい。最後に回す
一度に複数を変えないでください。
何が効いたのか分からなくなります。
変えるのは1回につき1要素です。
判定の基準は、変更前に決めておきます。
「CVRが〇%改善したら採用」を先に決めておかないと、数字を見てから理由を後付けすることになります。
まとめ
- 役割は1つ。 「自分に関係がある」と思わせること
- 商材で型を選ぶ。 悩み解決型は問題提起、憧れ実現型は理想提示
- 広告文とつなげる。 不一致は直帰率と品質スコアの両方に響く
この記事について
- 執筆:合同会社Nexum(広告運用・Web制作支援)
- 最終更新:2026年8月28日
- 制作方法:自社のLP制作・改善業務で用いている設計手順と、Google広告公式のランディングページ品質基準をもとに構成しています。
