LPの構成は「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」の3パートで設計します。
それぞれ担う役割が違い、担当する心理段階も違います。
そして最も重要なのが、ターゲットによって情報の順序を変えることです。
すでに商品を探している人と、悩みを自覚したばかりの人では、必要な情報の順番が逆になります。
ここを同じ構成で作ると、どちらにも刺さらないLPになります。
この記事の要点
- 構成は3パート。それぞれ役割が違う
- 顕在層と潜在層で情報の順序を変える。同じ構成は使えない
- スペックではなくベネフィットに変換して書く
1. 3パートの役割

図1:それぞれが担う役割は異なる。順番も入れ替えられない。
| パート | 役割 | 読者の心理 |
|---|---|---|
| ファーストビュー | 自分に関係あると思わせる | 「自分向けか?」 |
| ボディ | 信じられる理由を提供する | 「本当か?」 |
| クロージング | 今行動する理由を作る | 「今やるべきか?」 |
この順番は入れ替えられません。
信じていない人に行動を促しても動かないし、自分に関係ないと思っている人は本文を読みません。
2. パート1:ファーストビュー
訪問者は3秒以内に、このページが自分に必要かどうかを判断します。
ここで掴めなければ、以降がどれだけ良くても読まれません。
アプローチは商材によって2系統に分かれます。
- 問題提起型 — 悩み解決型の商材(美容・健康食品・ITツールなど)
- 理想の提示型 — 憧れ実現型の商材(スイーツ・家具・ファッションなど)
詳しくは「LPのファーストビュー|3秒で離脱させない2つの型」で解説しています。
3. パート2:ボディ
ボディの役割は、信頼性の担保とベネフィットの提示です。
信頼性を担保する3種類の材料
| 種類 | 具体例 |
|---|---|
| 実績 | 累計販売数、利用者数、ランキング掲載 |
| 顧客の声 | 導入事例、レビュー、ビフォーアフター |
| 第三者評価 | 専門家の推薦、認定、受賞歴 |
この3つはどれか1つではなく、組み合わせて配置します。
数字だけでは冷たく、声だけでは主観的に見えるためです。
ベネフィット変換
スペックをそのまま書いても伝わりません。
便益に変換して初めて、読者は自分に起きる変化を想像できます。
| スペック(そのまま) | ベネフィット(変換後) |
|---|---|
| 重さ99gの日傘 | スマホより軽い、持ち歩ける日陰 |
| 24時間サポート | 深夜のトラブルでも、朝を待たずに解決できる |
| 導入企業500社 | 同業他社がすでに使っている安心感 |
書き方のコツは「だから何が起きるのか」を1回ずつ足すことです。
軽い → だから持ち歩ける → だから日陰を連れて歩ける。
4. パート3:クロージング
クロージングの役割は、行動の必然性を作ることです。
「良さそうだけど、今じゃなくていい」を防ぎます。
必然性の担保
- 買った未来/買わなかった未来を提示する
- 比較軸を再定義する(何と比べるべきかを示す)
比較軸の再定義は、景品表示法に注意が必要です。
他社との優位性を示す表現は、根拠が必要になります。
行動を促す設計
CTAボタンとその周辺のマイクロコピーで、2つを同時に行います。
- モチベーションを上げる — 「無料で試す」「30秒で完了」
- ハードルを下げる — 「クレジットカード登録不要」「いつでも解約できます」
片方だけでは足りません。
やりたい気持ちを高めても、不安が残っていれば押されません。
5. ターゲットで順序を変える

図2:同じ商材でも、読者の状態によって必要な順番が変わる。
顕在層向け(すでに探している人)
検討に必要な情報を先に出します。
スペック、価格、比較表、実績。
この層は「どれを選ぶか」の段階にいるため、共感から入ると回りくどく感じます。
潜在層向け(悩みを自覚したばかりの人)
共感から入ります。
悩みへの共感 → 問題の提示 → 解決策として商材を提示、という順序です。
この設計を型にしたものが新PASONAの法則です。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| P | Problem(問題提起) |
| A | Affinity(親近感・共感) |
| S | Solution(解決策) |
| O | Offer(提案) |
| N | Narrowing(絞り込み) |
| A | Action(行動) |
広告からの流入なら、広告文で語りかけた層に合わせて構成を選んでください。
潜在層向けの広告から顕在層向けのLPに送ると、離脱します。
6. 制作前チェックリスト
- ☐ コンセプト(誰に・何を・どう伝えるか)が明確になっているか
- ☐ 感情訴求と論理訴求の両方が入っているか
- ☐ ターゲットに合った文体・トンマナか
- ☐ 顕在層・潜在層のどちらに向けた順序かが決まっているか
- ☐ 疲れた状態でスマートフォンで読んでも、読み切れる量か
- ☐ 薬機法・景品表示法・特定商取引法・媒体規定に抵触していないか
- ☐ 広告文とLPのメッセージがつながっているか
「人は感情で買い、論理で正当化する」と言われます。
感情に訴える部分と、あとから自分の判断を正当化するための論理的な根拠。
その両方が必要です。
まとめ
- 3パートで役割を分ける。 順番は入れ替えられない
- 顕在層と潜在層で順序を変える。 同じ構成は使い回せない
- スペックはベネフィットに変換する。 「だから何が起きるか」を足す
型はあくまで出発点です。
公開後はA/Bテストで検証し、ユーザー起点で調整してください。
この記事について
- 執筆:合同会社Nexum(広告運用・Web制作支援)
- 最終更新:2026年8月28日
- 制作方法:自社のLP制作業務で用いている構成設計の手順と、Google広告公式のランディングページ品質基準をもとに構成しています。
